交通事故のあとに「肘をぶつけて痛い」「曲げ伸ばしはできるけれど、物を持つと痛む」「翌日から肘が腫れてきた」「小指側までしびれる」と感じていませんか。車内のドアやコンソールへ肘を打ちつける、衝突時に腕を突っ張る、自転車・バイク・歩行中に転倒して手をつくなど、事故では肘へ直接または間接的な力が加わります。この記事では、吹田市で受診先を探している方に向けて、救急相談の目安、整形外科の初診で伝えること、整骨院を併用するときの確認手順を三浦基寛(柔道整復師・鍼灸師)が解説します。

先に結論:交通事故後の肘痛は、動かせても整形外科へ相談
- 変形、急な腫れ、激しい痛み、深い傷、指のしびれ・冷たさ・色の変化があるときは救急医療へ相談してください。
- 救急車を呼ぶか、すぐ受診するか迷うときは、吹田市が案内する救急安心センターおおさか「#7119」または「06-6582-7119」を利用できます。
- 肘を曲げ伸ばしできても、骨・関節・靱帯・神経などの状態を自己判断できません。事故後に新しく出た痛みや腫れを医師へ伝えましょう。
- 整骨院での施術を希望するときは、先に医師の診察を受け、医師と保険会社へ併用方法を確認します。
交通事故で肘に負担がかかる主な場面
自動車事故では、衝突時にドア・アームレスト・センターコンソールへ肘を打ちつける、ハンドルを握ったまま腕を突っ張る、身体を支えようとして肘へ力が集中することがあります。自転車・バイク事故や歩行中の事故では、転倒して手をついた力が前腕を通って肘へ伝わる場合があります。
痛む場所が肘でも、事故時に手首や肩、首にも負担がかかっていることがあります。肘だけに限定せず、事故後に出た首・肩・手首・指の痛みやしびれも医師へ伝えてください。
すぐに救急へ相談したい肘・腕の症状
次のような状態があるときは、整骨院へ向かう前に救急医療へ相談してください。
- 肘や腕の形が明らかに変わっている
- 短時間で腫れが強くなった、激しい痛みがある
- 肘をほとんど動かせない、腕に力が入らない
- 深い傷がある、出血が止まりにくい、骨が見えるような傷がある
- 手や指のしびれ、感覚低下、動かしにくさがある
- 指先が冷たい、白い、青紫色に見える
- 頭・胸・腹部にも強い痛みがある、意識がおかしい、吐き気が強い
日本整形外科学会は、骨折で痛みや腫れが生じ、ひどい場合は動かせなくなったり外見が変形したりすると説明しています。また、神経や血管が損傷すると、手や指のしびれ・動かしにくさが出る場合があります。緊急時は119番へ連絡してください。
「肘を曲げ伸ばしできるから大丈夫」とは限りません
曲げ伸ばしできることは重要な情報ですが、それだけで骨折や関節周辺の損傷を否定することはできません。事故直後は緊張で痛みに気づきにくく、数時間後や翌日に腫れ、内出血、動作痛が目立つ場合もあります。
コップを持つ、ドアノブを回す、着替える、洗顔する、荷物を持ち上げる、車を運転するといった日常動作で痛む場合は、どの方向へ動かしたときに痛むかを記録して医師へ伝えましょう。自己判断で強く揉んだり、無理に曲げ伸ばしを続けたりしないでください。
小指・薬指までしびれる場合に伝えたいこと
肘の内側には、手の小指側の感覚や動きに関係する尺骨神経が通っています。日本整形外科学会は、肘部管症候群の初期症状として小指と薬指の一部のしびれを挙げ、尺骨神経麻痺では外傷・挫傷・骨折などが原因になることがあると説明しています。
ただし、交通事故後の手のしびれは、肘だけでなく首やほかの部位が関係する可能性もあります。記事で原因を決めつけず、しびれる指、手のひら側か手の甲側か、握りにくさ、首・肩の症状を医師へ伝えてください。
整形外科の初診で伝えたい8項目
- 事故の日時と状況:追突、側面衝突、自転車・バイク、歩行中など
- 肘に加わった力:車内へぶつけた、腕を突っ張った、手をついたなど
- 痛む場所:肘の外側、内側、後ろ側、前側、前腕や上腕など
- 腫れ・内出血:いつから、どの範囲に出たか
- 動かしにくさ:曲げる、伸ばす、手のひらを返す、物を持つ動作
- 手・指の症状:しびれる指、感覚低下、握力低下、細かな動作のしにくさ
- 生活への影響:仕事、家事、運転、睡眠、着替えへの支障
- ほかの症状:首、肩、手首、頭、胸、腰などの痛みや違和感
痛みや腫れの変化を時刻と一緒にメモし、可能であれば写真を残しておくと経過を説明しやすくなります。
整形外科と整骨院の役割の違い
| 確認項目 | 整形外科 | 整骨院 |
|---|---|---|
| 担当 | 医師 | 柔道整復師 |
| 主な役割 | 診察、診断、必要な検査、投薬、診断書、専門医への紹介 | 医師の診断内容を踏まえた施術、日常動作や通院の相談 |
| 画像検査 | 症状と診察所見から医師が必要性を判断 | 実施できません |
| 事故後の進め方 | 肘だけでなく首・肩・手首・指の症状も伝える | 医療機関受診後、医師・保険会社へ併用を確認して相談 |
整骨院は病院の代わりに骨折の診断や画像検査を行う場所ではありません。まず整形外科で医学的な評価を受け、その内容を共有したうえで施術の可否や通院方法を検討します。
整形外科と整骨院を併用するときの手順
- 警察へ事故を届け出る:けががあることを伝え、必要な手続きを確認します。
- 保険会社へ連絡する:肘痛やしびれがあること、受診予定の医療機関を伝えます。
- 整形外科を受診する:事故後に出たすべての症状を医師へ伝えます。
- 併用希望を確認する:医師へ整骨院での施術希望を伝え、保険会社へ整骨院名と開始予定日を連絡します。
- 医師の診察を継続する:痛み、腫れ、動かしにくさ、しびれ、仕事への影響を共有します。
- 記録を残す:通院日、症状の変化、交通費、連絡内容を保管します。
治療費の支払い方法や補償の対象は、事故状況、過失、保険契約、医療機関・施術との関係、保険会社の確認によって異なります。「交通事故なら必ず窓口負担0円」とは限らないため、受診先ごとに確認してください。
受診までに気をつけたいこと
- 痛む肘を無理に曲げ伸ばししたり、強く揉んだりしない
- 自己流で関節を元に戻そうとしない
- 肘をついて長時間圧迫することを避ける
- 痛む場所、腫れ、内出血、指のしびれや色の変化を記録する
- 症状が悪化したら予約日を待たず、医療機関や#7119へ相談する
冷やす、温める、固定する、薬を使うといった判断は状態によって異なります。医師、薬剤師などの指示を優先してください。
よくある質問
交通事故後も肘を曲げ伸ばしできます。病院へ行くべきですか?
曲げ伸ばしできることだけでは状態を判断できません。事故後に新しく出た痛み、腫れ、内出血、物を持つときの痛みがある場合は、早めに整形外科などの医療機関へ伝えてください。
事故の翌日に肘が腫れてきました
時間がたってから症状が目立つことがあります。急な腫れ、強い痛み、変形、指のしびれ・冷感・色の変化があれば救急相談を検討し、それ以外でも早めに医師の診察を受けてください。
車内で肘をぶつけただけでも受診が必要ですか?
打った強さや症状は外見だけでは判断できません。痛む場所、腫れ、内出血、曲げ伸ばしの状態を確認し、事故後に新しく出た症状として医師へ伝えてください。
肘から小指までしびれます
肘周辺の神経だけでなく首などが関係する可能性もあるため、自己判断しないでください。しびれる指、握りにくさ、首・肩の症状をまとめて医師へ伝えましょう。
整骨院だけに通ってもよいですか?
自己判断で打撲や捻挫と決めず、まず医師の診察を受けることが大切です。整骨院を希望する場合は、診断内容を共有したうえで医師と保険会社へ併用方法を確認してください。
自賠責保険なら窓口負担は必ず0円ですか?
一律ではありません。事故状況、過失、保険会社の対応などで異なるため、受診先・施術先ごとの支払い方法を確認してください。
吹田市で交通事故後の肘痛・通院を相談したい方へ
ハートフル鍼灸整骨院は、吹田市山田東で交通事故後の施術や、整形外科と整骨院の併用手順に関する相談を受け付けています。担当の三浦基寛(柔道整復師・鍼灸師)が、医療機関で確認された内容と現在の症状を伺います。
まだ医療機関を受診していない場合や、緊急性が疑われる場合は、適切な医療機関を先にご案内します。事故日、肘に加わった力、痛む場所、腫れ・しびれの有無、受診状況、保険会社への連絡状況をお知らせください。
電話で相談 06-6878-1122LINEで相談24時間WEB予約
参考にした公的情報
- 日本整形外科学会「肘関節の症状」
- 日本整形外科学会「骨折」
- 日本整形外科学会「肘部管症候群」
- 日本整形外科学会「尺骨神経麻痺」
- 吹田市「体調不良やけがのときの相談・受診ガイド」
- 国土交通省「交通事故にあったらまずどうする?」
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断、治療方針、法律・保険上の判断を行うものではありません。実際の症状は医師へ、補償や支払いは保険会社・必要に応じて専門家へご確認ください。緊急時は119番へ連絡してください。
